Takaのてくてく

地味だけど進化してるもん。

「妻が口をきいてくれません」

ネットでみつけて気になっていたので読んでみました。

 

 

サラーっと読める内容ですが、あとに残ります。

夫側の気持ち

妻側の気持ち

それぞれの視点から描かれているので、

夫、妻、どちらの立場でも読み応えのある一冊です。

 

本当にささいなことが許せなくなって

どんどん距離が離れていって

この状況になってしまったっていうのは痛いほどわかりました。

そしてお互いが苦しい状況。

なんだか切ないです。

 

夫婦関係は閉鎖的な状況下において

日々繰り返されていく関係なので、

周りの人と比べることもできないし

他人が助言をすることも

介入することもできないし

当人同士にしかわからないことだと思います。

当人同士が幸せで良しとしているなら、良いわけですし。

 

その点で、

毒親で育っている子どもの家庭環境にも似ているような気がします。

 

どちらもそれが当たり前となっている環境で、

たとえこの環境はおかしいのではないか?

私は不当な扱いを受けているのではないか?と疑問に思ったとしても

とても閉鎖的だから相談することもできない、相談したところで分かってくれる人はいない

親のことも結婚相手のことも嫌いなわけではない、どこか情みたいなものはある筈で

簡単に離れることのできる状況でもないですし、

離れると決めたら、それはそうとうな覚悟が必要で。

ほとんどの人が不満や愚痴をこぼしながらうまく生きている姿をみると

自分が贅沢を求めているだけなのか、

自分が我慢すればいいのか、

自分がいけないのではないか、

なんて考えるようになって。

 

そんなことを考えさせられる一冊でした。

妻にも

夫にも

どちらにも読んで欲しい内容です。